仙台の友人が、障がい者支援施設の運営をしています。縁あって、彼の会社の顧問になりました。新たな施設づくりの計画があり、助言をしてほしい、というものです。

 

同業者の施設も含め6箇所ほどを視察し、現場で働く人のお話も聞いて参りました。

そこで知ったことは…、

①制度上の制約、経済的な負担等から、利用者や親御さんが本当に望むサービスを提供することがなかなかできていない現状。

②立派な施設が必ずしも良いサービスにつながっていないこと(箱モノ行政のマイナス面?設計者の無知?)

③理想と現実のはざまで悩みながらも、利用者のために懸命に頑張る職員の姿。

④働く人同士の横のつながりが少なく、悩みを共有する機会が少ないということ。

⑤労働集約型でただでさえ厳しい環境の中、コロナ禍が追い打ちをかけている実情。

⑥利用者の体力維持につながる活動や地域との交流も、コロナ禍がネックとなっていること。 等でした。

 

そして、現場の人が口をそろえて言うのが「親御さんの一番の心配は、自分が死んでしまった後に子供がどうなるか」。

 

 

今回の、この貴重な体験を通して、これから取り組んでいきたい二つのテーマが見えてきました。

 

ひとつは、「利用者と保護者にとって理想の施設を創ること」

⇒これは、まず友人の会社で進めて行こうと話し合いました。

もう一つは、中小企業診断士として、障がい者雇用の受け皿となる企業側に働きかけ、雇用機会を増やすことにより、障がい者の社会的、経済的な自立につなげること。

 

日本理化学工業の会長大山泰弘さんは、こう言います。

人間の究極の幸せは四つ。

①人に愛されること、

②人に褒められること、

③人の役に立つこと、

④そして、人から必要とされること。

 

①以外は、働くことによって得られるものです。…と。

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