宮城県栗原市にある「まきばフリースクール」を訪ねてきた。

ここは、不登校や引きこもり、アルコール依存症やうつ病、統合失調症やパーソナリティ障害など、社会の中で居場所をなくし、心に重荷を背負うことになってしまった青少年が辿り着き、自分を取り戻し、巣立っていく場所。

その背景には、いじめや虐待、ネグレクト、貧困等、様々な社会課題があると、理事長の武田さんは言う。

武田さんは、絶望の中でキリスト教と出会い、それこそ全財産も自らの人生もなげうって、実の親以上の愛情をもって彼らを受け入れ、生きる意味と自分の価値に気づく場を提供しつづけてきた、20数年にもわたって。

残念ながら、この武田さんをもってしても救えなかった命があると聞く。しかし多くの人が自らを取り戻し、ある人は社会に旅立ち、ある人は武田さん共に支える側に回っている。

彼らが自立していく秘訣、それは「ごちゃまぜ」。老若男女、様々な個性の人たちが暮らす「ここ」は、「支え、支えられ」「頼り、頼られ」…その中で、求められ、誰かを支えている自分に気づき、好きになり、自信を取り戻すのだそうだ。

僕は正直、武田さんに会うのは怖かった。会ってしまえば「見て見ぬふり」はできない。だけど、自分には大したことはできない。ウクライナやミャンマーで多くの無垢な人が死ぬのを知っていても、遠くからわずかな寄付をするぐらいしかできないのと同じように。

しかし、武田さんにお会いし、そんなことはどうでもいいんだと気づいた。

話を聞き、広大な敷地で子供たちが走り回り、ボランティアスタッフが古民家改修工事に汗を流す姿をみて、気持ちが楽になった。「まきばを応援したい人」はいっぱいいる。だから、僕は僕でできることをやればいいんだと思った。

武田さんによれば、「ここで働く人も、応援してくれる人もいる」「何をどうやればいいかもわかっている」「でも、いつもお金が足りない」とか。

「余裕があれば寄付で」「遊びに行くならお土産で」なんだっていいんだと思う。そういえば、誰かは「A5ランクの牛肉をもってきてふるまってくれた」と、武田さんは言っていた。おなかをすかせた子供たちがいるってことだもんね。(^_^)

お金だけじゃなくて知恵も出せると思う。僕は中小企業診断士だし、仲間もいる。NPO法人で進める農業の六次産業化、販売促進、プロモーション活動、ともに知恵を出してくれる人はたくさんいる。

人から人へつながって、広めていくことだってできるだろう。カフェや牧場に、イベントや遊具づくりや農作業に来てくれる人がいればそれも応援になる。

今日は、「まきばフリースクール」の存在を知ってもらうためのはじめてのSNSでの告知。

「自分も応援するよ!」という人、ぜひご連絡下さい。待ってま~す!

(参考リンク)

ツクツク

NPOホームページ

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