元法政大学大学院教授の坂本光司先生は、全国の中小企業を訪ね歩き、「社員の幸せを第一に考える企業ほど、好業績を続けている」という事例を次々に紹介、その内容は、2008年に「日本でいちばん大切にしたい会社」という本として出版され、大きな反響を呼びます。それまで、社員の相次ぐ退職や業績の低迷にあえいでいた企業の経営者が、この本と出合って「よい会社に生まれ変わった」という事例は枚挙にいとまがありません。

近年は「パーパス経営」や「従業員エンゲージメント」といった言葉もよく目にします。

「競争戦略やマーケティング」といった勝ち抜くための「技術」(=やり方)の前に、「会社は何のために存在するか」 (=あり方)を起点とする経営をめざす企業が、いまや主流になりつつあるのではないでしょうか。

「人を大切にする経営」の「人」とは、以下の5者のことです。

  1. 従業員とその家族
  2. 協力企業の従業員とその家族
  3. 顧客(潜在的な顧客、将来の顧客も含む)
  4. 地域社会、とりわけ障がい者や高齢者等の社会的弱者
  5. 株主、出資者

「商品やサービスの担い手」である従業員を守り、家族を守り、地域社会の一員としての役割を果たすことが、従業員の働き甲斐と意欲の向上につながり、お客様の信頼につながり、結果として企業の持続的、安定的な発展につながっていくはずです。

多くの事例企業に学び、働く喜びを社員と分かち合う、そんな「よい会社」を私たちと一緒に目指していきませんか?